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食品の栄養Q&A

野菜の水分量一覧|水っぽくならない調理と冷凍の向き不向き

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この記事は食品の栄養素に関する一般的な情報提供を目的としており、医療上のアドバイスではありません。記事中の内容は特定の症状・疾患の診断・治療・予防を保証するものではなく、効果には個人差があります。体の不調・疾患の診断・薬や栄養補助食品の使用については、必ず医師・管理栄養士などの専門家にご相談ください。

野菜はほとんどが水でできています。日本食品標準成分表(八訂)増補2023年で生の野菜100gあたりの水分を見ると、レタス95.9g、きゅうり95.4g、はくさい95.2g、トマト94.0g、なす93.2gと、多くが90gを超えます。一方で西洋かぼちゃは76.2g、スイートコーンは77.1g、ごぼうは81.7gと、同じ野菜でも20g近い差があります。この差が、炒め物が水っぽくなる・冷凍すると食感が崩れる・食べるだけで水分補給になる、といった台所での違いの正体です。この記事では、野菜の水分量を一覧で比べたうえで、生・ゆで・油いため・冷凍で水分と栄養がどう変わるかを成分表の数値で確かめ、水っぽくならない調理と冷凍の向き不向きを整理します。

含有量の全順位は 水分の多い食品・少ない食品 TOP100 で確認できます。

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野菜の水分量はどれくらい違う?生100gで比べる

生の野菜100gあたりの水分は、多い順にレタス(土耕栽培)95.9g、きゅうり95.4g、はくさい95.2g、とうがん95.2g、ズッキーニ94.9g、だいこん(皮なし)94.6g、トマト94.0g、なす93.2gです。サラダや浅漬けに使う野菜の多くが、重さの94〜96%を水が占めています。

反対に水分が少ないのは、にんにく63.9g、ゆりね66.5g、えだまめ71.7g、西洋かぼちゃ76.2g、スイートコーン77.1g、れんこん81.5g、ごぼう81.7gです。でんぷんやたんぱく質が多い野菜ほど水分が少なく、カロリーは高くなります。西洋かぼちゃは78kcal、スイートコーンは89kcalで、きゅうり13kcal・レタス11kcalの6〜8倍です。

乾物は別物で、切干しだいこん(乾)は8.4g、ドライトマトは9.5g、かんぴょう(乾)は19.8gです。ただし切干しだいこんはゆでて戻すと水分94.6gになり、生のだいこん(94.6g)と同じ水準まで水を吸い戻します。

生の野菜100gあたりの水分とカロリー(日本食品標準成分表八訂より)

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炒め物が水っぽくなるのはなぜ?調理で水分はどう変わる

水分の多い野菜は、加熱すると細胞から水が出てきます。炒め物が水っぽくなるのはこの水がフライパンに残るためで、水分92〜95%台のもやし・はくさい・キャベツで特に起こりやすくなります。油で炒めて水を飛ばすと、100gあたりの水分は下がり、代わりに油が入ってカロリーが上がります。

成分表で見ると、なすは生93.2g・18kcalが油いためで85.8g・73kcal、天ぷらで71.9g・165kcalになります。キャベツは生92.9g・23kcalが油いためで85.7g・78kcal、たまねぎは生90.1g・33kcalが油いためで80.1g・100kcal、じっくり炒めたあめ色たまねぎでは54.7g・208kcalです。水が抜けて油を吸うほど、同じ100gのカロリーが大きく変わります。

水っぽさを防ぐ下ごしらえも数値に表れます。きゅうりは生95.4gが塩漬で92.1g、はくさいは生95.2gが塩漬で92.1gと、塩で水を引き出すと3g余り下がります。だいこんおろしは汁を切った部分が水分90.5g、おろし汁が96.5gで、汁を軽く切るだけで水っぽさが減ります。逆にたまねぎを水にさらすと生90.1gが93.0gに増えるので、サラダに使うときはよく水気を切ってください。

調理による水分とカロリーの変化(100gあたり、日本食品標準成分表八訂より)

ゆでる・電子レンジ・焼くで栄養の残り方は違う?

ゆでると野菜は水を吸い、水に溶けやすい栄養素はゆで汁に出ます。キャベツは生の水分92.9gがゆでて93.9gに増え、100gあたりのカリウムは190mgから92mg、ビタミンCは38mgから17mgに下がります。ほうれんそう(通年平均)もゆでるとカリウムが690mgから490mgに、ビタミンCが35mgから19mgになります。

ブロッコリーは調理法による差がわかりやすい野菜です。100gあたりの水分とビタミンCは、生86.2g・140mg、ゆで89.9g・55mg、電子レンジ調理85.3g・140mg、焼き78.5g・150mgです。ゆでると水分が増えてビタミンCは半分以下になりますが、電子レンジは水を足さないため生と同じ140mgが残ります。焼きは水が抜けて100gあたりの数値がむしろ高くなります。

水っぽくしたくない・栄養を残したいときは、電子レンジや焼きのように水を足さない加熱が向いています。カリウム制限で野菜のカリウムを減らしたいときは、逆にゆでこぼすのが有効です。

ブロッコリーの調理法別の水分とビタミンC(100gあたり、日本食品標準成分表八訂より)

冷凍に向く野菜・向かない野菜は水分量で見分けられる?

冷凍すると野菜の中の水が氷になって膨らみ、細胞壁を傷つけます。解凍すると壊れた細胞から水が流れ出るため、水分の多い野菜ほど食感が崩れやすくなります。レタス(95.9g)やきゅうり(95.4g)を冷凍するとしなしなになるのはこのためです。

成分表に「冷凍」として収載されている野菜を見ると、えだまめ67.1g、スイートコーン(カーネル)75.5g、グリンピース75.7g、西洋かぼちゃ78.1g、ミックスベジタブル80.5g、にんじん90.2g、ほうれんそう92.2gで、水分95%前後のレタス・きゅうり・はくさいの冷凍品はありません。市販の冷凍野菜は、水分が少ない野菜か、加熱して使う前提の野菜に偏っています。

冷凍品と生の数値はほとんど変わりません。西洋かぼちゃは生76.2g・冷凍78.1g、にんじん(皮なし)は生89.6g・冷凍90.2g、ほうれんそうは生92.4g・冷凍92.2gです。家庭で冷凍するなら、かぼちゃ・コーン・えだまめのように水分80%未満の野菜はそのまま、ほうれんそうのような葉物は加熱して使う前提で、水分95%前後の生食向きの野菜は冷凍を避けるのが目安です。

冷凍野菜の水分(100gあたり、日本食品標準成分表八訂より)

まとめ

生の野菜の水分は、レタス95.9g・きゅうり95.4g・トマト94.0gから西洋かぼちゃ76.2gまで幅があります。水分の多い野菜は塩もみや水気切りで水っぽさを防ぎ、栄養を残すなら電子レンジや焼き、冷凍は水分80%未満の野菜か加熱して使う葉物に向いています。

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よくある質問(FAQ)

Q. 水分がいちばん多い野菜は何ですか?
日本食品標準成分表(八訂)の野菜類で生の数値を比べると、身近な野菜ではレタス(土耕栽培)95.9g、きゅうり95.4g、はくさい95.2g、とうがん95.2gが100gあたりの水分の多い野菜です。野菜類全体ではアロエ(葉・生)99.0gが最も多くなっています。
Q. 野菜を食べて水分補給になりますか?
なります。きゅうり1本(100g)で水分約95g、トマト中1個(150g)で約141g、たまねぎ中1個(200g)で約180gを含み、カロリーはきゅうり13kcal、トマト30kcalと低めです。ただし1日の水分を野菜だけでまかなうのは難しいので、汗をかいた日の補助や、食欲が無いときの水分と栄養の足しとして考えてください。
Q. 冷凍した野菜は栄養が減りますか?
水分は冷凍品と生でほぼ同じですが、栄養素は野菜によって差があります。西洋かぼちゃは水分が生76.2g・冷凍78.1g、カリウムはどちらも430mgで、ビタミンCは生43mg・冷凍34mgです。ほうれんそうは水分が生92.4g・冷凍92.2gでも、カリウムは生690mg・冷凍210mg、ビタミンCは生35mg・冷凍19mgと少なくなります(いずれも100gあたり)。

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※ 栄養素データは文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年」に基づきます。医療・栄養指導など専門的な用途には、必ず管理栄養士・医師にご確認ください。

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