日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
この記事は食品の栄養素に関する一般的な情報提供を目的としており、医療上のアドバイスではありません。記事中の内容は特定の症状・疾患の診断・治療・予防を保証するものではなく、効果には個人差があります。体の不調・疾患の診断・薬や栄養補助食品の使用については、必ず医師・管理栄養士などの専門家にご相談ください。
「葉酸が多い食品を知りたい」「妊娠中は何をどれだけ食べればいい?」——葉酸はDNA合成や細胞分裂に関わるビタミンB群の一種で、厚生労働省は妊娠を計画する女性に1日400μgの摂取を推奨しています。この記事では日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の実測データをもとに、葉酸が多い食品をランキング形式で紹介し、一食分でどれだけ摂れるかを具体的に計算します。貧血予防や細胞の新陳代謝にも関わる栄養素なので、妊娠中の方に限らず参考にしてください。
葉酸は野菜・豆類・レバー・海藻に多く含まれます。成分表で可食部100gあたりの含有量を比較すると、動物性食品ではレバー類が突出して多く、植物性では緑黄色野菜と豆類が上位に並びます。
葉酸は水溶性で熱や光に弱く、茹でると水に溶け出して減少します。ほうれんそうは生の状態で210μgですが、ゆでると110μgとおよそ半分になります。効率よく摂るなら生食や電子レンジ調理、蒸し料理がおすすめです。
可食部100gあたりの葉酸含有量が多い代表的な食品(日本食品標準成分表八訂より)
含有量は100gあたりの数値なので、実際に食べる量に換算して考えることが大切です。焼きのり1枚(約3g)なら約57μg、鶏レバー1食(60g)なら約780μg、えだまめ1食(正味60g)なら約192μg摂取できます。
納豆は1パック(45g)で約59μg、ほうれんそうお浸し1食(生換算70g)で約147μg、鶏卵1個(50g)では約25μgと野菜類に比べると控えめです。複数の食品を組み合わせることで1日400μgの目安に近づきやすくなります。
野菜類全体の葉酸含有量を比較したい場合は、食品群ごとの一覧ページも参考にしてください。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、成人男女ともに1日の推奨量は240μgです。妊娠を計画する女性・妊娠初期の女性は神経管閉鎖障害の予防のため、通常の食事に加えて1日400μgの葉酸(サプリメントなど「プテロイルモノグルタミン酸」由来)を摂ることが推奨されています。妊娠中期・後期は食事性葉酸として1日240μgに480μgを付加した合計量が目安です。
葉酸不足はホモシステインというアミノ酸の蓄積を招き、動脈硬化や血管疾患のリスクにも関わるとされています。妊娠に関わらず、野菜・豆類・海藻を日常的に取り入れることが望ましい栄養素です。
食品由来の葉酸(食品葉酸)は吸収率が約50%であるのに対し、サプリメントの合成葉酸は空腹時で吸収率が約100%とされています。厚生労働省が推奨する「妊娠計画中・妊娠初期の400μg」はサプリメントの合成葉酸を想定した数値で、通常の食事からの葉酸摂取に加えて補うことが前提です。
食品からの摂取が重要な理由は、葉酸と同時に鉄・ビタミンC・カリウム・食物繊維も摂取できるためです。野菜・豆類・海藻を中心にした食事は、葉酸単体のサプリメントでは補いきれない栄養バランスをカバーしてくれます。
葉酸は妊娠計画中・妊娠初期の女性に特に重要ですが、全年齢を通じてDNA合成・細胞分裂・貧血予防に関わる栄養素です。焼きのり・レバー・緑黄色野菜・豆類を日常の食事に取り入れつつ、必要に応じてサプリメントも組み合わせましょう。
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※ 栄養素データは文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年」に基づきます。医療・栄養指導など専門的な用途には、必ず管理栄養士・医師にご確認ください。