日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
この記事は食品の栄養素に関する一般的な情報提供を目的としており、医療上のアドバイスではありません。記事中の内容は特定の症状・疾患の診断・治療・予防を保証するものではなく、効果には個人差があります。体の不調・疾患の診断・薬や栄養補助食品の使用については、必ず医師・管理栄養士などの専門家にご相談ください。
「筋肉をつけるには結局何をどれだけ食べればいいの?」筋トレを続けていても、この疑問が解消されないまま何となく食事をしている方は少なくありません。筋肉は筋トレによる刺激だけでなく、食事から供給されるたんぱく質を材料として初めて作られます。目安は体重1kgあたり1.6〜2.2g/日で、体重70kgなら112〜154gです。この記事では日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の実測データをもとに、高たんぱく食品ランキングと1食あたりの換算量、食事への取り入れ方を具体的に解説します。
筋肉を増やす目的でのたんぱく質摂取量は体重1kgあたり1.6〜2.2g/日が目安とされています。一般的な推奨量(0.8〜1.0g/kg)より多く、体重50kgなら80〜110g、60kgなら96〜132g、70kgなら112〜154g、80kgなら128〜176gが目標になります。
重要なのは1日の総量だけでなく、3〜4食への分散です。1回の食事で筋肉づくりに有効活用できるたんぱく質量には20〜40g程度の上限があるとされ、朝食を軽く済ませて夕食にまとめて摂る食べ方では総量があっても効率が落ちます。
筋トレ後に厳密に「30分以内」に摂る必要はなく、2〜3時間以内であれば効果に大きな差はないという見解が主流です。焦って摂るより、1日を通じて均等にたんぱく質を確保することを優先しましょう。
成分表データで見ると、高たんぱく・低脂質の代表格は鶏むね肉・ささみ・赤身魚です。数値はすべて可食部100gあたりで、調理前の生の値です。
筋肉をつける食事に適した高たんぱく食品TOP8(可食部100gあたり、日本食品標準成分表八訂より)
100gあたりの数値だけでは実際の食事量がイメージしにくいため、一食分に換算してみます。鶏むね肉(皮なし)は1切れ・約150gでたんぱく質35g、卵は1個・約50gで約6g、納豆は1パック・約45gで約7g、しろさけは切り身1切れ・約80gで約18gです。
これらを組み合わせるだけで1食20〜30gの目安は十分に届きます。例えば朝食に卵2個(12g)+納豆1パック(7g)で約19g、昼食に鶏むね肉150g(35g)、夕食にしろさけ1切れ(18g)+木綿豆腐半丁・100g(7g)で、1日合計80g超が無理なく組み立てられます。
牛丼や親子丼などの丼ものは1食で20g以上のたんぱく質が見込め、外食が続く日でも極端に不足しにくいメニューです。
筋肉をつけるにはたんぱく質だけでなく、エネルギー源となる炭水化物も十分に摂る必要があります。カロリー不足の状態が続くと、せっかく摂ったたんぱく質もエネルギーとして消費され、筋肉の材料に回りません。ごはん茶碗1杯(精白米・めし・約150g)で234kcal・たんぱく質3.8g程度が目安になります。バルクアップ期は消費カロリーより200〜400kcal多く摂ることが一般的な指標です。
微量栄養素ではビタミンD・マグネシウム・亜鉛が筋肉の発達に関わります。ビタミンDはしろさけ(100gあたり32.0μg)に豊富で、亜鉛は牛もも赤肉(5.1mg)、マグネシウムはアーモンド・いり・無塩(310mg)に多く含まれます。これらが不足すると同じトレーニング量でも筋肉の発達が鈍くなることがあります。
肉類・魚介類・大豆製品をバランスよく組み合わせることが、たんぱく質と微量栄養素を同時に満たす近道です。
筋肉をつける食事の要点は「体重×1.6〜2.2g/日のたんぱく質を3〜4食に分散」「炭水化物でエネルギーを確保」「ビタミンD・マグネシウム・亜鉛を意識」の3本柱です。まずは食品からの摂取を基本にし、プロテインはあくまで補助として活用しましょう。
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※ 栄養素データは文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年」に基づきます。医療・栄養指導など専門的な用途には、必ず管理栄養士・医師にご確認ください。
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