日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
この記事は食品の栄養素に関する一般的な情報提供を目的としており、医療上のアドバイスではありません。記事中の内容は特定の症状・疾患の診断・治療・予防を保証するものではなく、効果には個人差があります。体の不調・疾患の診断・薬や栄養補助食品の使用については、必ず医師・管理栄養士などの専門家にご相談ください。
「運動前後は何を食べればいいの?」「コンビニで買えるものだけで足りる?」——スポーツ栄養の基本は、運動前の糖質補給・運動後のたんぱく質と糖質の組み合わせ・こまめな水分補給の3つに集約されます。日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の実測データで見ると、おにぎり1個(約100g)は170kcal・たんぱく質2.7g、運動後の回復食はご飯とたんぱく源を炭水化物3:たんぱく質1の比率で組み合わせるのが目安です。競技の種類や強度によって必要量は変わりますが、日常的に運動する方の目安はたんぱく質が体重1kgあたり1.2〜2.0g、運動中の水分は発汗量に応じてこまめに補給することとされています。この記事では、コンビニでも揃えやすい具体的な食品と1回あたりの量を、実測データとともに紹介します。
運動2〜3時間前は消化のよい糖質中心の食事が基本です。ご飯・パン・うどんなど、脂質・食物繊維が少なめのメニューを選ぶと胃腸に負担をかけずにエネルギーを補給できます。運動1時間前なら、おにぎり1個(約100g・170kcal)やバナナ1本(可食部約90g・約84kcal)のような軽食で血糖値を維持できます。
90分を超える持久系の運動(ランニング・サイクリングなど)では、運動中にも糖質補給が必要になります。目安は1時間あたり30〜60gで、スポーツドリンクやバナナ、あんパンなどが活用しやすい食品です。1時間未満の運動であれば、通常は水分補給だけで十分とされています。
運動後30〜60分以内に糖質とたんぱく質を組み合わせて摂ることが、筋グリコーゲンの回復と筋たんぱく合成を後押しします。目安は炭水化物3:たんぱく質1の比率で、ご飯150g+鶏むね肉(皮なし・生)100gなら、たんぱく質約26g・エネルギー約340kcalの回復食になります。
コンビニで手に入る食品の中にも、成分表ベースで運動向きと言えるものが多くあります。おにぎりは100gあたりたんぱく質2.7g・炭水化物39.4g・170kcalで、1個で手軽に糖質を補給できる定番です。
たんぱく質の補給にはゆで卵が便利です。100gあたりたんぱく質12.5g・134kcalで、1個(可食部約50g)なら約6gのたんぱく質が摂れます。運動後の回復食としてサラダチキン(鶏むね肉・皮なし相当)や焼き鮭を組み合わせると、たんぱく質量を無理なく引き上げられます。
甘酒(米麹)は100gあたり炭水化物18.3g・76kcalで、ブドウ糖とアミノ酸を含み「飲む点滴」とも呼ばれます。コップ1杯(約200ml)なら炭水化物約37g・約157kcalの手軽な糖質補給になります。
運動前後の補給に活用しやすい食品(可食部100gあたり、日本食品標準成分表八訂より)
脱水は体重の2%減少でパフォーマンスが低下し始め、3〜5%減少では持久力・集中力が大きく落ちるとされています。運動前から十分に水分を摂り、運動中は喉の渇きを感じる前にこまめに補給するのが基本です。
汗にはナトリウム・カリウム・マグネシウムなどの電解質が含まれます。1時間を超える運動や大量に汗をかく場面では、水だけでなくナトリウムを含む飲料が推奨されます。スポーツドリンクは100mlあたり炭水化物5.1g・ナトリウム31mg・21kcalで、500mlなら炭水化物約26g・ナトリウム約155mgを補給できます。
一方、日常の水分補給に糖分の多いスポーツドリンクを使いすぎるとカロリー過多になりやすいため、運動中・運動後の発汗が多い場面に限定して使うのが現実的です。アルコールは脱水を進め回復を妨げるため、練習・試合後の飲酒は控えめにすることが推奨されます。
試合前日は消化のよい糖質を多めに(ご飯・パン・うどん)摂り、グリコーゲン貯蔵量を高める「カーボローディング」が有効です。脂質・食物繊維の多い食事や食べ慣れない食品は避け、水分もあわせてしっかり補給しておきましょう。
運動後の回復食は、糖質とたんぱく質を3:1程度の比率で組み合わせるのが目安です。ご飯150g+しろさけ焼き80g(たんぱく質約23g)や、おにぎり1個+ゆで卵2個(たんぱく質約24g)のような組み合わせが実践しやすい例です。
普段の食事では、たんぱく質を体重1kgあたり1.2〜2.0gを目安に、肉類・魚介類など様々なたんぱく源を組み合わせることが長く続けるコツです。本サイトの食品群一覧では肉類・魚介類の食品をまとめて確認できるので、日々の献立づくりに活用してください。
スポーツ栄養の基本は「運動前に糖質でエネルギーを蓄える」「運動後に糖質とたんぱく質で回復を促す」「発汗量に応じてこまめに水分補給する」の3つです。コンビニで買える身近な食品でも、量とタイミングを意識するだけでパフォーマンス向上につながります。
「運動前後は何を食べる?コンビニで買える糖質・たんぱく質」に関連する商品をチェック— 高タンパク
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※ 栄養素データは文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年」に基づきます。医療・栄養指導など専門的な用途には、必ず管理栄養士・医師にご確認ください。
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