日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
この記事は食品の栄養素に関する一般的な情報提供を目的としており、医療上のアドバイスではありません。記事中の内容は特定の症状・疾患の診断・治療・予防を保証するものではなく、効果には個人差があります。体の不調・疾患の診断・薬や栄養補助食品の使用については、必ず医師・管理栄養士などの専門家にご相談ください。
更年期(一般的に45〜55歳頃)はエストロゲンの急激な減少により、ホットフラッシュ・骨密度低下・更年期太り・気分の変動などが起こりやすくなる時期です。「何を食べれば症状が和らぐのか分からない」という声も多く聞かれます。日本食品標準成分表(八訂)増補2023年のデータでは、木綿豆腐150gでカルシウム約140mg、納豆1パック45gでビタミンK約390μgが摂れます。この記事では大豆イソフラボン・カルシウム・ビタミンD・ビタミンKが多い食品をランキング形式で紹介し、1日にどれくらい摂ればよいか、豆腐・納豆・魚・乳製品など身近な食品の一食分でどの程度摂取できるかを具体的な数値で解説します。数値はすべて可食部100gあたりの実測値です。
更年期の骨・ホルモンバランスを支える栄養素として特に注目されるのが大豆イソフラボン・カルシウム・ビタミンD・ビタミンKです。以下は日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の実測データに基づく、更年期の食事に取り入れたい代表的な食品です。数値はすべて可食部100gあたりです。
更年期の栄養管理に役立つ食品ランキング(可食部100gあたり、日本食品標準成分表八訂より)
大豆に含まれるイソフラボン(ゲニステイン・ダイゼイン)はエストロゲン受容体に結合する「植物性エストロゲン」として働き、大豆食品の摂取量が多い日本人女性は欧米女性より更年期症状が軽い傾向があるという疫学データがあります。豆腐・納豆・味噌・豆乳など食品からの摂取は一般的に安全とされています。
腸内細菌がダイゼインから作る「エクオール」はより強いエストロゲン様の働きを持ち、ホットフラッシュ軽減との関連が研究されています。エクオールを作れる体質の方は日本人女性の約50%とされ、納豆・味噌など発酵大豆食品の継続摂取が腸内環境の面からも役立つ可能性があります。
一方、サプリメントによる高用量のイソフラボン摂取については長期的な安全性のエビデンスが十分でなく、乳がん・子宮内膜がんの既往や治療中の方は医師への相談が必要です。食品からの摂取(大豆食品を1日1〜2品程度)を基本にするのがおすすめです。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、50〜64歳女性のカルシウム推奨量は1日650mg、ビタミンDの目安量は1日8.5μgです。閉経後はエストロゲン低下により骨からカルシウムが失われやすくなるため、乳製品・豆腐・緑葉野菜からの継続的な摂取が重要になります。
一食分で考えると、木綿豆腐半丁(150g)で約140mg、ヨーグルト1食(100g)で120mg、こまつなのおひたし1食(80g)で約136mgのカルシウムが摂れます。これらを組み合わせれば1日の推奨量650mgに近づけやすくなります。
ビタミンDは魚に多く、まさば(焼き)1切れ(80g)で約3.9μg、さんま(焼き)1尾(可食部80g)では約10.4μg摂取できます。魚を週2〜3回の頻度で食事に取り入れると、目安量8.5μgに届きやすくなります。
更年期以降はエストロゲン低下により基礎代謝が落ち、同じ食事量でも腹部に脂肪が付きやすくなります(更年期太り)。精製炭水化物や甘い飲料を控え、鶏むね肉・魚・豆腐など高たんぱくな食品を中心にした食事へ切り替えることが体重管理に役立ちます。
閉経後10年間で骨密度が20〜30%低下することもあり、骨粗鬆症リスクが高まります。カルシウム(乳製品・小松菜・豆腐)・ビタミンD(魚)・ビタミンK(納豆・緑葉野菜)・たんぱく質を十分に摂り、ウォーキングや筋力トレーニングを組み合わせることが骨密度維持に効果的とされています。
更年期以降は心臓病リスクも上昇するため、青魚・野菜・果物・豆類を中心とした食事パターンが注目されています。塩分を控えカリウム(野菜・果物・豆類)を増やすことは血圧管理にも役立ちます。個人の既往症によって最適な食事内容は異なるため、リスクが高い方は医師・管理栄養士への相談をおすすめします。
更年期の食事は、大豆食品を毎日1〜2品・魚を週2〜3回・カルシウムの多い乳製品や緑葉野菜を組み合わせることが、骨・心臓・ホルモンバランスを支える基本になります。症状が強い場合はホルモン補充療法(HRT)などの医療的な選択肢もあるため、婦人科医への相談もあわせてご検討ください。
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※ 栄養素データは文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年」に基づきます。医療・栄養指導など専門的な用途には、必ず管理栄養士・医師にご確認ください。
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