日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
この記事は食品の栄養素に関する一般的な情報提供を目的としており、医療上のアドバイスではありません。記事中の内容は特定の症状・疾患の診断・治療・予防を保証するものではなく、効果には個人差があります。体の不調・疾患の診断・薬や栄養補助食品の使用については、必ず医師・管理栄養士などの専門家にご相談ください。
「ビタミンB12が多い食品はどれ?」「1日にどれくらい必要?」——日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の実測データで答えます。しじみ(生)は可食部100gあたり68.0μg、あさり(生)は44.8μgと貝類が突出して多く、成人の1日の推奨量2.4μgを大きく上回ります。一方、ビタミンB12は動物性食品にのみ含まれるため、植物性食品中心の食事では不足しやすい栄養素です。数値はすべて可食部100gあたりで示します。
ビタミンB12を最も多く含むのは貝類とレバー類です。しじみ(生)は100gあたり68.0μg、あさり(生)は44.8μgで、どちらも1日の推奨量(2.4μg)の20倍以上を含みます。味噌汁1杯(可食部20g前後)でもしじみなら13μg前後を摂取できる計算です。
レバー類も高含有です。牛レバー(生)は53.0μg、豚レバー(生)は25.0μgで、鶏レバー(生)も44.0μgと肉類の中では群を抜いています。魚介類ではさんま(皮つき・生)が16.0μg、ほたてがい(生)が11.0μgです。
身近な食品では、まぐろ(くろまぐろ・赤身・生)が1.3μg、普通牛乳が0.3μgと控えめですが、日常的に食べる頻度が高い分、積み重ねで摂取量を底上げできます。
可食部100gあたりのビタミンB12含有量が多い代表的な食品
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、成人男女ともに推奨量は1日2.4μgです。しじみなら味噌汁1杯(可食部約20g)、さんまなら切り身1切れ(約80g)で1日分をほぼ満たせる量になります。妊娠中・授乳中はやや多めの摂取が推奨されています。
B12は神経の維持や赤血球の産生に関わる栄養素で、不足が続くと疲れやすさ・手足のしびれ・大型の未成熟な赤血球が増える「巨赤芽球性貧血」につながるとされています。体内に貯蔵されるため不足の影響が出るまで数ヶ月〜数年かかることも特徴です。
高齢者は吸収に必要な胃の内因子の分泌が減るため不足しやすく、萎縮性胃炎や胃切除後の方も注意が必要です。気になる症状がある場合は自己判断せず医師に相談してください。
貝類やレバーに苦手意識がある場合は、日常的に食べやすい魚介類・乳製品・卵で少しずつ積み上げるのが現実的です。さば(水煮)は100gあたり12〜19μg前後、かつお(生)は8.4〜8.6μgとクセが少なく扱いやすい選択肢です。
卵(全卵・生)は100gあたり1.1μgとレバーや貝類に比べると少なめですが、Mサイズ1個(可食部約50g)で約0.55μgを補え、たんぱく質やビタミンDなど他の栄養素もあわせて摂れる点がメリットです。
1食にこだわらず、朝は牛乳、昼はさばや卵料理、週に1〜2回は貝類か魚を主菜にする、というように1週間単位で組み立てると無理なく続けやすくなります。
ビタミンB12は動物性食品にのみ含まれ、植物性食品にはほぼ含まれません。糸引き納豆(1パック約45g換算)や豆腐、野菜、穀類にはB12がほとんど含まれないため、完全菜食(ビーガン)を続ける方は食品だけでの充足が難しいのが実情です。
ベジタリアン・ビーガンの方は、B12強化食品(強化豆乳・強化シリアルなど)やサプリメントの活用を、かかりつけ医・管理栄養士に相談のうえ検討することが推奨されています。海苔などにも微量含まれますが、安定した摂取源としては心もとないとされています。
卵・乳製品を摂るラクト・オボベジタリアンの場合は、牛乳や卵を毎日の食事に組み込むことである程度カバーできますが、完全菜食の場合ほど注意が必要です。
ビタミンB12はしじみ・あさりなどの貝類とレバー類に特に多く、1日の推奨量2.4μgは貝類の味噌汁1杯や魚の切り身1切れでもほぼ満たせます。植物性食品にはほぼ含まれないため、ベジタリアン・ビーガンの方は強化食品やサプリメントの活用も検討してください。
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※ 栄養素データは文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年」に基づきます。医療・栄養指導など専門的な用途には、必ず管理栄養士・医師にご確認ください。
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